若一神と手足の回復の霊験
全国から手や足の病・不調にご利益を求めて参拝者が来る神社
毎週のように神社参拝をして趣味の御朱印集めをしている筆者が今回紹介する神社は全国から手足の病気や不調の回復を願う参拝者が参拝に訪れる鳥取県にある河野神社です。
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地元で慕われる若一(にゃくいち)さん
河野神社に祀られている若一神は約400年前から手や足その他体に痛みのある人が奉納されている手形で患部をさすると霊験があるとされています。
若一とは若宮一王子の略で和歌山県の熊野本宮の諸王子、熊野古道の道にある九十九王子の摂社の事で第一位にある事を指しています。
簡単に言うと大神の第一子として、祀られていることを表しています。
若一さんの変わった特徴
河野神社には変わった特徴として手や足の形代が多く奉納されています。
筆者も神職の方に話を伺った時に本殿に上げて頂いたのですがそこには大量の手足の形代が奉納されておりかなりびっくりしました(正直びっくりよりも恐怖を感じました)。
形代を奉納する風習が始まった時期については記録がない為詳細が明らかではありませんが由縁として美作国の巨人伝説三穂太郎に求めることが出来ます。
三穂太郎は学業の神様である菅原道真で有名な菅原氏末裔とされており鎌倉時代に実際に実在した人物でもあります。
三穂太郎の死後、体が那岐山を中心に分かれてしまい頭は三穂神社に手や足は河野神社に祀られるようになりました。
このことから河野神社では手や足の形代が祀られるようになったと考えられています。
珍しい御朱印の選択方式
神社に参拝後御朱印を頂こうとしたところ神職の方が本殿に上げてくださり色々と話を聞かせてくださいました。
お話の内容としては三穂太郎の伝説をまとめたパンフレットを頂き三穂太郎の伝説をまとめた本が出ており表紙のイラストを描いているのが漫画ナルトの作者である岸本さんであることや、ナルトの基本骨子に三穂太郎の伝説が用いられていることを話してくださいました。
また、本殿内に置かれているわら座布団が7巻き半のデザインである理由が神に奏上する祝詞を書いた紙を7回半折ることからきていることなどを話してくださいました。
その後、御朱印を頂いたのですが珍しい3択を聞かれることになりました(筆者はもちろんすべて頂きました)。
その3択は①御朱印帳への直書き、②因州和紙佐治へ書いたもの、③因州和紙青谷へ書いたものでした。
古くからこの地域では和紙が製造されていたそうで御朱印の基調にもその和紙に書いたものが用意されているそうです。
筆者も御朱印を頂くことは多く頂いてきましたが、デザインや季節限定の御朱印の選択はありましたが記帳する紙を選択したのは初めての経験でした。
最後に
河野神社は鳥取県にある神社で全国から手や足のけがや不調からの回復を願って参拝者が訪れる神社です。
本殿の中には多くの手や足の形代が奉納されており初見ではびっくりする光景になっています。
運が良ければ本殿に入ることが出来神職の方が謂れや三穂太郎の伝説などについて話を聞かせて頂けるかもしれないです。
御朱印はデザインではなく記帳する紙を選択できます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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